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会社経営とデートは成功させるコツが同じだった
【第7号】大人気のマッチングアプリを開発したCEOはこのように言う。「会社経営もデートも成功させる方法は同じだ」と。身近なデートで例える彼女の成功の秘訣はこれ以上ない分かりやすさがある。
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よーすけ
2024/03/01

第7回目はマッチングアプリのベンチャー企業を取り上げる。彼女からすると「会社経営とデートで成功するコツは同じ」だそう。今回はそのコツをお伝えする。起業家になりたい人も魅力的パートナーを手にしたい人(サラリーマンパパは既に手にしているが…)もぜひ読んでほしい。


このニュースレターでは、起業家が失敗を乗り越えて得た学びをお届けする。

先人たちの事例を毎回ひとつとりあげ、その失敗の原因から乗り越えた方法、さらに学びまでを徹底的に解説していく。本業・副業で成果を出したい人なら必ず参考になるはず。




📨今回は全編無料で公開します


本記事は無料で全編公開する。お試しでぜひ最後まで読んでみていただきたい。


どのような記事を書いているのか、何が学べるのかがなんとなく分かるはず。もし興味が沸けば他の記事も見ていただけると大変ありがたい。


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💓【会社の復活劇を勝手に分析】経営とデートに共通する成功の秘密とは?


今回紹介するのはThe Leagueというマッチングアプリを運営する会社。


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提供しているマッチングアプリの名前もThe Leage。北米を中心にサービスを展開しており、最近では海外にも事業を展開。順調にサービスを拡大している。


このアプリはTinderなどのよくあるマッチングアプリとは違う。ターゲットを絞り、質の高い出会いを提供することで差別化を図っている。


まさにニッチを攻めて成功した素晴らしい例。私はこの例を知って「これほど思い切ってニッチを攻めることができるのか」と感心した。


このアプリはどのように開発され、どのように成功したのか。詳しく解説していく。



🙎‍♀️創業者は有名企業出身のエリートビジネスウーマン


この会社を立ち上げたのはAmanda Bradfordという女性。


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彼女はバリバリのキャリアウーマンだ。


カーネギーメロン大学とスタンフォード大学を卒業。GoogleとSalesforceで働いた経験があり、キャリアに対する向上心はとても強い女性。


そんな彼女であっても中身は普通の女性。働きながら恋愛をし、そこで様々な悩みにぶつかった。その経験が今の彼女を後押ししている。


そんな彼女は言う。

不満があるのなら、文句を言うだけでなく自分で理想のものを作っちゃえばいいんじゃない?


そうして彼女は理想のマッチングアプリを作り始めた。



少し余談だが、この話を聞いて「みんなのニュースレター」を作ったジャバ・ザ・ハットリさんと同じだなと思った。彼も理想のニュースレタープラットフォームを志し、日々開発を行っている。


本当に成功する人は行動力がすごい。不満を言う前に自分で行動を起こす。このスタンスはぜひ見習っていきたい。



話を元に戻す。


理想のマッチングアプリ開発もすべて順調に進んだわけではなかった。数々の困難を乗り越え、ここまで来ている。


彼女はどのように乗り越えたのか。どのようなことを学んだのか。順番に見ていこう。



🏃‍♀️キャリアと恋愛を両立させたい彼女の悩み


彼女はキャリアウーマンを目指し、名門大学で勉強していた。恋愛はしたいがキャリアも追い求めたい。そのように考える女性は彼女だけでなく多数いたそうだ。


そんな女性たちは同じ大学内で恋愛をする傾向にあった。そのコミュニティ内であれば、キャリア重視の考え方を理解してくれる可能性が高い。それに加えて男性も優秀な人が多い。


必然的にコミュニティ内のカップルが増えていったそう。一方で彼女は残念ながらそのコミュニティで恋愛をすることができなかった。




💔マッチングアプリに感じた不満


そんな彼女は恋人を探すべくマッチングアプリを始める。ここで彼女は大きな不安を感じた。


出会いは提供されるが、どんな人か分からない。自分がキャリア志向であることをその都度説明しなければならない。そして、それを許容してくれるかも分からない。相手の経歴も出会った後に聞く必要がある。


彼女が理想としている人に出会えずうんざりしてしまった。そんな状況に不満を感じた彼女。自ら理想のマッチングアプリを作るべく動き始める。


ちなみに「現状サービスの不満な点を改善したものを提供する」というのは、後発組でも勝てる典型パターンでもある。栄養食品ベンチャーの事例でも紹介した。




これはあなたも必ず使える手法だ。あなたが普段生活していて、不満に思うことは何か。どのようにすれば改善することができるか。突き詰めれば素晴らしいサービスにつながるかもしれない。


学びポイント
✅今あるサービスの不満点を改善すれば後発組でも勝てる



🎈彼女がとったニッチ戦略とは


彼女が採用した戦略。それは「キャリア志向の女性にターゲットを絞る」というものだった。これは女性全体の5%にも満たない。それくらい極端に絞ったのだ。


マッチングアプリのセオリーとしては多くの会員を取り込み、多くの出会いを提供する。これができるアプリが人気が出るし利益もでるのが定説だ。実際に他のアプリは会員数獲得に奔走していた。


しかし、彼女はこの流れに真っ向から反対した。会員になるためには厳格な審査が必要。落選したらもちろん入会できない。


さらにその審査を受けることができる人数にも限りがある。入会したくても審査の順番を待たないといけないのだ。現在もウェイティングリストにいる人が多数いる。これがコミュニティの価値をさらに上げているのだ。


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このようにThe leageは入会することがステータスになっている。そして、こうすることでアプリへのエンゲージメントが大幅に上がるのだ。


「せっかく入れたのだから」という気持ちが働き、アプリを有効に使おうとする。そして、たくさんの機能に課金する。このような人が続出した。


彼女はこのように言っている。

素晴らしい大学や会社には面接があります。素晴らしいコミュニティに参加するためには、入るための基準が必要ですよね?


これは今までのマッチングアプリにはない発想だった。ターゲットを絞り、その人たちが本当は何を欲しているのかを考える。ニッチを狙うお手本のような手法だ。




📱このアプリの素晴らしい特徴


このアプリの特徴は他にもある。


まずSNSアカウント(FacebookとLinkedIn)の登録が必要であること。SNSを用いておかしな人でないかを事前に運営が確認してくれるのだ。これにより安心して相手に会うことができる。


さらに、紹介してもらえるのは1日3人程度。Tinderに代表されるように何十人もの人を一気に紹介されるわけではない。


本当に質が高い人を少数紹介されるシステム。そのため一人一人にしっかり時間をかけて考えることができる。後悔のない選択につながるようになっている。


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プライバシー機能も強化されており、情報公開範囲を細かく設定できる。マッチングアルゴリズムも日々進化されている。さらにコンシェルジュも利用でき、デートや会話についてのアドバイスをもらうことができる。


このようにキャリア志向の女性が求める機能が十分に詰め込まれている。上質な出会いを間違いなく提供してくれるだろう。




💪最も力を入れている機能


そんな数ある機能の中で、最も力を入れているものがある。それは「オフラインイベント」だ。


先述の通り、The Leageはコミュニティ意識が強い。だからこそ、オフラインイベントを開催するとエンゲージメントが大幅に上がる。


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審査を通過した人なので変な人はいない。そして、お互いを知るためのデートを飛ばし、気軽にデートを設定することができる。


例えばお互いのことをあまり知らない状態でデートをする場合、どうしても「カフェで話してお互いのことを知る」みたいなことになりがち。正直、望んでいるものではないだろう。


オフラインイベントであれば気軽に話すことができる。そして、音楽が好きと分かれば気軽にコンサートに行く約束ができる。スポーツ観戦が好きなら、週末の試合をすぐに身に行ける。


このように「お互いのことを知るデート」が一回省略できるのだ。これが質の高い人が集まるオフラインイベントの大きな魅力。コミュニティの力があるからこそ成立するものだろう。


現在でもThe leageはオフラインイベントにかなり力を入れている。ここも大きな差別化ポイントだ。



🎈リリースの結果は…


彼女はこのアプリを自ら作成した。そしてテスト版をリリース。最初は主にスタンフォード大学時代の知り合いを中心にリリースした。


ある程度の人数を集めた後、オフラインイベントを企画。その結果は…。


もちろん大成功。「次も参加したい」「正式版を早くリリースしてほしい」などの声が止まらなかった。


この経験から彼女は自信を持って開発に取り組むことになる。


このように最初に小さく検証することは重要だ。ここで小さな成功体験を獲得することで迷いなく進むことができる。


これも先ほど紹介した栄養食品ベンチャーの事例と同じ。この会社のCEOも最初に小さく検証することの重要性を説いている。



あなたも何か始める時は必ず小さく検証するようにしよう。そこで小さく成功できれば迷いなく進むことができる。


学びポイント
✅最初に小さく検証する



💰投資家をうならせた彼女の説得方法


本格的にアプリを開発するにあたり、彼女は資金を調達する必要があった。当然このプロジェクトが成功することを証明しないといけない。


しかし、投資家への受けはよくなかった。「デートに投資なんてできない」「そんなものにお金を使う人がいるのか?」と言われる日々。投資家を説得し資金を調達することは難しいことに思われた。


そんな彼女が投資家を説得するために利用したもの。それはデータだ。


彼女はオフラインイベントでの参加者からの反応や、その後のアプリへの反応の良さなどをデータとしてまとめた。


さらにマネタイズの前にはこのような検証も行っている。


まず、サービスごとに課金をするための”ダミーの”ボタンを置く(まだそのサービスは提供していない)。それをユーザーがどれくらいタップするかを測定した。その結果、マネタイズするには十分なほどのリアクションがあることが分かった。

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会社を立ち上げたばかリの時は、正確なデータがないことが多い。予想や意気込みなどで投資家を説得する人が多いだろう。


しかし、彼女は違った。最初にデータを取り、それを元に投資家へ事業を説明。利益がでることを明確に理解させたのだ。その結果、目標金額の調達を実現することができた。


検証することには「データを取れる」というメリットもある。そのデータがあれば仲間を集める際にも有効だろう。誰かに助けてもらいやすくなるかもしれない。


最初の検証はメリットしかない。皆さんもぜひやるようにしていただきたい。


学びポイント
✅人を説得するためにはデータを集める



🙅‍♀️彼女の最大の失敗とは…


そんな彼女には最大の失敗がある。それは「友達を気軽に雇った事」だ。


その友達は優秀であり、仲もよかったので気軽に従業員として採用した。しかし、急速に事業を拡大していくにつれ認識がずれるように。最終的には口を効かないほど友情が崩れてしまった。


友達と従業員は違う。従業員として雇う時には「何をしてほしいのか」「どのように会社を進めるか」などを入念に共有し賛同する場合のみ採用すべき。友達から関係性を改めないといけない。


これを最初に行わなかったことを彼女は後悔している。

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そんな彼女の学びはこれだ。

スタートアップが失敗する一番の原因は創業者同士の意見の相違です。
人間関係が上手くいかない時が起業家として一番苦しいです。


大きな成果を出すためには、誰かの力を借りないといけない。あなたも誰かと一緒に課題に取り組むことがあるだろう。


その際には必ず相手のことをきちんと理解しよう。そして、相手の認識と自分の認識が一致しているかを確認しよう。


プロジェクトが上手くいかない一番の原因は人間関係だ。そのリスクを始まる前に最小限にしておくのがおすすめ。


学びポイント
✅失敗する一番の原因は人間関係



💘会社経営とデートの成功させるコツは同じ


「相手のことをきちんと理解する」ことはデートでも求められる。つまり、経営とデートを成功させるコツは同じであるともいえる。


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ここで彼女がおすすめする「相手のことを理解できる質問」を紹介する。


会社経営とデートの経験がかなり豊富な彼女が言う質問。おそらく間違いないだろう。皆さんもぜひ実践してみてほしい。


  • もし時間やお金の心配がなければ、あなたは何をしていると思いますか?
  • あなたにとっての理想の一日はどのようなものですか?
  • もし誰でもディナーに招くことができるとするならば、誰を招きますか?


この質問にはその人の本性が出るらしい。確かに、人生において何が重要か、どんな目標があるかが分かるような質問になっている。


これからデートに行く方。誰かと一緒に成果を出そうとしている方。ぜひこの質問で相手のことをしっかり理解するようにしてほしい。



🏢彼女が一番大事にしている事


最後に彼女からのアドバイスを送る。


1つ目は「難しい話を積極的にすること」だ。


ここでの難しいというのは難易度ではなく「やりたくないけどやらないといけない」というようなイメージ。


例えば、デートをした相手と本当に良い関係を築こうと思ったら相手のことを知らないといけない。お互いのことをしっかり理解するような会話をする必要がある。


しかし、そんな話をするのは正直めんどくさい。軽い話をずっとしていた方が楽だろう。しかし、それでは関係は深くならない。


会社経営の場合もそう。従業員と難しい話をすることを避けてはいけない。本音で話し合う機会を設けることが大事だ。


そんな「難しい話」に向き合うべきだと彼女は言う。これは友達同士やパートナー、上司部下などすべての人間関係に言えるだろう。本当に成果を出したければ本音で話す機会から逃げてはいけない。


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2つ目は「拒絶されることを心地よく感じる」こと。


デートでも会社経営でも拒絶されることはたくさんある。それを恐れて止まってしまってはいけない。


拒絶されたらむしろ喜んでフィードバックをもらうようにする。そうすれば間違いなくあなたの成長につながる。


実際に彼女は元カレと別れた時、何がいけなかったのかを詳細に聞いたらしい。そして、そのアドバイスを次に生かした。拒絶に対してポジティブな考え方を持っているからこその行動だろう。


今までこのニュースレターで紹介した他の経営者もほぼ全員言っているが、失敗を恐れてはいけない。むしろ歓迎しないといけない。これができる人が成果を出せる人だ。あなたも失敗を恐れずに行動を起こしてみよう。


学びポイント
✅難しい話から逃げない
✅拒絶を歓迎する



📃まとめ


✅今あるサービスの不満点を改善すれば後発組でも勝てる

✅最初に小さく検証する

✅人を説得するためにはデータを集める

✅失敗する一番の原因は人間関係

✅難しい話から逃げない
✅拒絶を歓迎する


今回は以上です。





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